占いで自分の将来を決める・将来の判断材料にすることについて、批判的に捉える向きは多いです。
まぁ、どうしても「非科学的なもの」を毛嫌いしてしまうひとは放っておくとして
「占いって楽しいよね~!」と思える方は、素直にエンターテインメントを楽しんで、うまく人生に活かせるので、お得だなと個人的に思います。
私自身、占い師のようなことをしてはいるものの、内容自体は「リーディングセッション」だったり「霊視」だったり…どんな言葉を当てはめて良いか、ちょっと特殊です。似てるけど違うかな?という感じ。
そして私も、頻繁にではないですが、料金を支払って占い系のサービスを利用することがあります。
「そういうのって自分では分からないものなんですか?」とよく聞かれますが、占いの分野は多岐にわたって、しかもそれぞれ専門家がいます。
ならば、知りたいことの専門家に聞いた方が早い。餅は餅屋。
今回は占いを利用してみたい・利用することがある方に向けて、「自分と仲良くなる」「自己肯定感をあげる」「自己理解につなげる」という観点から
占いサービスを利用する際に私が気を付けているポイントをお伝えします。
占いで自己肯定感を上げるポイント|①自分以外のことは聞かない
「娘の将来について教えてください」「恋人について」「夫について」「いやな親戚について」「いやな友達について」
自分ではない、他人の将来や気持ちについて質問しない。実はこれが一番難しく、かつ、一番重要なポイントです。
この質問を占いでしてしまう人は、平たく言うと、(家族でも同僚でも)人間関係で他人のことが気になって仕方がない状態ですね。
もちろん、気になってしまうこと自体が「悪い」というわけではありません。自分の周りには絶えず他人がいますから、当然です。感情がざわつくのは、いつだって人間関係です。
でも一度立ち止まって考えてみて欲しいのは、「その答えを聞いた後で、あなたが出来ることはあるのか?」ということです。
つまり、子どもの将来は、子供自身の「生まれついての課題」であって、あなたの課題ではありません。夫も恋人も親戚も、みーんな「あなたがコントロールできないこと」です。
「そんなの知ってるよ!だから安心したいんでしょ!」と思うかも知れません。そうですね、誰だって不安だから安心したい。
ここでもう一つ、「占い師が、自分の望んだ答えのような言葉をくれたとして、その安心は長続きするのか?」「さらに不安なことがあったら、また占い師に聞きたくなってしまうのではないか?」とも振り返ってみてください。
あなたがコントロールできる自由意志があるのは、あなたの人生についてだけですね。それをもう一度思い出してみましょう。
「でも他人について気になっちゃうんだけど、どういう聞き方をしたらいいの?」と迷ってしまう人は、一例ですが、こんな考え方や質問の仕方はどうでしょうか。
- どうしても気になってしまう相手(いい意味/悪い意味)がいるが、このように反応してしまう自分を、どのように対処すればいいか
- 相手(子供や親など)の問題に過剰に反応してしまう(心配してしまう、不安になってしまう)が、どのようにして自分の気持ちを持てばいいか
こんな感じ。
相手のことはコントロールできませんが、自分の感情・反応はコントロールできますね。
なんだかカウンセリングのようですが、こうしたことを聞いてみると、案外占い師は「あなたはこういう星を持っているので、こんな行動が良いかもしれません」なんていう風にアドバイスをくれたりします。
そうして不思議なことに、自分の反応が変わることによって、問題自体がいつの間にか解決していたりもします。
占いで自己肯定感を上げるポイント|②魔法の解決策はないと知る
実は、10代~20代の若い女性より、40~50代、60代の女性のお客様に多い傾向だったりするのですが
「今の自分が抱える問題全部、まっさら、キラキラと解決してくれるような、魔法の解決策がスピリチュアル/占いに隠されているのではないか」
と期待して来られる方がいます。
残念ながら、ありません。
というか、占いやスピリチュアルに向かって生きると、むしろ自分が見たくないような自分自身の心や「人生の宿題」に、真正面から立ち向かわされることになります。
ほんと、そんな魔法の杖があったらいいのにね…私だって欲しかった…笑
なんだか悲しい事実をお伝えして申し訳ないです。しかし!諦めるのはまだ早い!!そして諦めろ!!(どっち笑)
この、諦めるということ。「な~んだ、魔法はないのか。じゃぁ自分でコツコツ頑張るしかないんだな」と諦めることに、人生が好転するカギが眠っていたりします。
いわば「自分の人生に腹をくくる」「自分の人生を引き受けると決める」とでも言いましょうか。この「腹決め」が、すっごい大逆転の開運ポイントなのです。
自分の人生を魔法の杖に期待する、なんとかしてもらいたいと思うということは、明らかに「他人軸」で人生を考えています。
これはスピリチュアルで言うところの「コントロールを手放す」とも違いますね。手放すのであれば、結果がどうなろうと気にしてはいけません。魔法にいい結果を「期待する」のは、他人がどうにかしてくれることに「期待する」のと構造が同じなのです。
一方、自分の人生に腹をくくる、これは「自分軸」です。自分だけが、自分のことに決定権があります。その決定権を取り戻すということを、自分で決めるのです。
では、自分軸を取り戻したうえで占いを利用するなら、どんな質問が出てくるでしょうか。
- 私は今まで(母親として・妻として・女として・子供として等)役割を生きてきたけれど、自分らしく生きたいと思う。どんな才能の活かし方があるだろうか
- 自分の人生についてこれから決断していくときに、心のお守りになるようなものはあるか
こんな雰囲気かなと思います。
なんだか前向きで、タロットで言うと「愚者」のような、これからスタート!というワクワク感が湧きますね。
占いで自己肯定感を上げるポイント|③今見えている将来に固執しない
最後に、奥義!とでもいうべきポイントをお伝えします笑。
これが、私が知っている中で、最大で最高に有益な占いの使い方です。
それは
今の自分では、まったく想像できない未来を引き当ててもらう
こと。つまり、
当たらなそう(に感じる)占いを受けること、です!!笑
人間はす~ぐ惰性に生きてしまいますし、頭で物事を考えすぎてしまいます。
ですが、今から10年前に、現在の日本の状態をぴったり予言できた人がいるでしょうか?あなたの今の状態を全部ぴったり予言できた人がいるでしょうか?
もちろん端々の事件について「予言が当たったんじゃないか」と言われることもあるでしょうが、それはあくまで一部分だし、結果論だと私は思います。
なぜなら私たちの世界は、とんでもない偶然に満ちています。素敵な偶然がたくさんです。
その全部に因果関係を見つけるのはどうしても、後付け、こじつけの匂いがしてしまいます。
つまり、未来のことなんて分からないのです。占いが「当たるも八卦当たらぬも八卦」なんていわれるのも、そのためです。
ではなぜ私が占いを利用するのか。
それは、「自分の頭では想像もつかないような未来への道/才能を切り開くため」です。
世の中に起きていることの全部、私のちっぽけな頭では知りようがありません。同時に自分の可能性だって、なんにもわかっちゃいないのです。
しかし、私は私の人生を生きることができます。ならば最大限、自分では考えもつかないような遠くまで思考を飛ばしてくれるような、だだっ広い海原に魚群探知機をつけるような感じです(たとえがうまくないかも笑)
ここまで読んできてくれた方なら分かってくれる(と期待している)のですが、
占いの「当たる/当たらない」それ自体にはそんなに価値がない。むしろエンターテインメントとして、今の自分にとって「当たらない(と感じる)」未来こそ価値がある
ということです。
一応補足しておくと、「運気」というのはあると思います。一定の波のようなものなので、それは知っておいた方がいい場合もある。
しかし、そこも「なんだか不思議なとっておきの真実」ではなく、「参考にすると面白そうなファンタジーストーリー」だと心得ておくことです。
少年ジャンプでサッカー少年が「プロになる自分」を夢見た時、本人もこれがファンタジーストーリーだとどこかで認識しているはずです。それをちゃんと理解しながら、「こういう風になるんだ」と目標を置いて自分の人生を生きることで、現実にすることができます。むしろ、当時考えていた以上の未来が待っているかもしれません。
「運気」というのは、そのような力があります。でも、「運気について述べている占いのストーリーに人生を縛られる」のは本末転倒だということ、なんとなくわかるでしょうか。
自分の人生をまるごと「肯定する」ために占いを使ってみよう
人間は致死率100%で、それが遅いか早いかの違い。時間が決められた、あなただけがプレイできる、あなた専用のゲームのようなものです。
思い切り楽しくプレイするのもよし、のんびり、ゆるゆるとプレイするもよし。
ただ不思議なことに、占いやスピリチュアルに興味をもつ人は、なんだかんだハードめな設定のゲームを選んでいることが多いです。笑
ハードゲームの醍醐味はレベルを上げて、ダンジョンをクリアして、しっかり宝物も見つけること!
ぜひ、ゆるゆるプレイでは到底見つけられないような、あなたにとって最高のレア宝物に出会えるよう、レベルアップ・ダンジョン発見のための「手段」として、占いを利用してみてください。
きっと想像もつかないような経験が出来ますよ。
応援しています。